今日から5月。この月は若葉のイメ−ジと重なってワクワクする大好きな季節です。
このような気分の時に、最初に飛び込んできた「富士山が世界遺産に登録勧告」のニュースは嬉しい。かつて「富士山」を自然遺産として登録を目指したが通らず、今回は「富士山と信仰・芸術の関連遺産群」と文化遺産に切り替えたことで認められた。この経緯は、しっかり認識しておく必要を感じる。
なぜなら、昨日東京都の現職知事が(米)ニューヨーク・タイムズのインタビューで応えた、失言に重なる日本人が犯しやすい自虐的失敗を回避するためだ。
今回の対応の特に問題と思われる内容が3つほど新聞に掲載されていたが、それを読む限り残念ながら、自らの立場をわきまえない意識の低さを示した結果となった。ライバル国の現状をよく学習せず、ご自身の思い込みで話している発言内容は、相手国に対して失礼なばかりでなく、ご自身の無知を曝け出してしまったのだから弁解の余地はない。
世界の目が日本のどこを見ているのか、何に価値や評価をしているか、客観的に知っておくことは大事だと思う。グローバル化とはそういうことをいう。
今回の世界遺産の富士山は、日本人の古くからの宗教観や、江戸時代の浮世絵に代表される高い芸術性も含めた、長い、深い文化的な価値に対する評価と受け止めて嬉しく感じている。
自らの国の価値に正当な評価を得た喜びを感じる者は、他者や他国の文化や芸術を否定することはしない。
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